見城徹のトーク
トーク情報見城徹 見城徹見城徹 削除されたユーザーいつも楽しく拝見しております。 ありがとうございます。 ご著書で見城さんは静岡県清水市、藪先生は神奈川県のご出身と拝見致しました。 お二人とも現在は都内にてご活躍でいらっしゃいますが、やはり就職なさる時から東京で闘うと決めていらっしゃったのでしょうか。 私は地方在住ですが、東京は主戦場、高みを目指せる場所というイメージがあり、いずれ上京したいと考えております。よろしくお願い申し上げます。遅くなりました。お答えします。
大学が東京だったのと就職先をマスコミと考えていたので清水に帰るというのは全く考えていませんでした。
とにかく、テレビ局か新聞社、出版社に潜り込めばいいや位の考えでした。卒業記念誌の就職先に[さすらいのギャンブラー]と書いたぐらいにまともな企業に入るつもりも、受かる自信もありませんでした。NHKに落ち、新聞社は受験せず、幾つかの出版社に落ちて、やっと廣済堂出版に就職しました。直ぐに[公文式算数の秘密]というベストセラーを手掛けましたが文芸の編集者になりたくて、廣済堂出版を辞め、角川書店にアルバイトとして入りました。ものを書きたいと思い、実際書いてもいたのですが自分には文芸の編集者の方が向いていると判断したのです。
ですから、東京以外の選択肢は最初からありませんでした。政治も経済もメディアも中心は東京です。東京でしか仕事になりません。夢も野心もありませんでしたが、編集者として自分の好きな作品を生み出せるのが唯一の救いでした。社員となり、[角川に見城あり]となって行くのですが、疾風怒濤の日々でした。好きだから出来たのでしょうが信じられないくらい働きました。直木賞やベストセラーとして結果は出まくりで[編集者という病い]や[たった一人の熱狂]を読んで頂ければ解りますが数々のエピソードに彩られています。自分が会いたいと思う人には大概は会えました。そして、仕事に発展しました。
東京ならではの醍醐味でした。それは今も続いています。