見城徹のトーク
トーク情報見城徹 藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎) 何者でもなく、空手(からて)であった34歳の私に「もの書き」という立場を下さったのはもう7年前のこと。「赤字を承知で」は、ビジネスのビの字さえ知らないただの若手医師だった私にも、うっすら感じることができました。そのころ、思ったものです。私は仁義を重んじて生きたい。そのためにできることはなんだろうか。贈り物か、心を込めて書いたお手紙か、日々の755の拍手か。それらも大切なこと。
そして私は思いました。
「もの書きとして、めちゃくちゃ面白い本を書き、お金という面で恩を返したい」
これが最も難題で、果てしなく遠く、どこから手をつけていいか分からなかったから、これを選びました。それでもえいやと手をつけて書いた小説は幻冬舎編集者の小木田さんに酷評。傷つきながらも、「これしきで傷つくとはなんと傲慢な自分」と歯ぎしりをして書いた2作目は、原宿駅前のカフェでボツの宣告。ショックを受けすぎて今でもフラッシュバックするため原宿には行けませんが、それでもかすかに見えた光明を頼りに書いた3作目。「泣くな研修医」とタイトルがつき、世に出ました。そしてシリーズを書き連ねるにつれ、またしても見城さんのお力で連続ドラマ化、そして一気に刷数が増えました。またしても見城さんに返さねばならないご恩が、しかもこんな大きなものが出来てしまった!
これからも、恩返しをさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。見城徹 藪 医師(中山祐次郎)藪 医師(中山祐次郎) すみません、一つ追加させてください。
上の上の投稿について、私は贈り物やお手紙、755投稿への拍手も大事な恩返しだと思っています。それらをしっかりやること、続けてやることは決して容易なことではありません。おそらく、そこに真心を込めて頑張ることは私には出来ません。
そんな自分ですが、「それでもやれる恩返しはなんだろうか」と考え、ちょうど小説を書きたい気持ちがあったので、小説をもって恩返しとしたい、恩返しになるような売行きの面白い小説を書く、と考えたのです。
まるで贈り物やお手紙、拍手を軽んじているような言い方をしてしまいました。そんなつもりはなく、事実そんなこともないと思います。私は私のやりようで恩返しがしたかった、ということです。不快に感じた方がいらしたら、申し訳ありません