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見城徹

おはようございます。11月25日。大阪で[mikami limited 50]を営む鮨職人・三上雅弘がリトークしてくれた僕の2019年9月の僕のトークです。実は昨日(11月24日)、同じ文章を三上がリトークしてくれていたのですが、僕が見落としていて、今日、再びアップしてくれました。 黙ってこういうことをしてくれる三上の優しさが身に沁みます。↓

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見城徹のトーク
トーク情報
  • 見城徹
    見城徹見城徹

    自著[異端者の快楽]の文庫版を読んでいて、よくここまで書いたなあ、びっくりする。自分の性癖までさらけ出している。読み進んだ最後の箕輪の解説には感動する。理解されるというのは快楽なんだ、としみじみと思う。この解説だけで[異端者の快楽]を出版した意味があった。

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  • 見城徹
    見城徹見城徹

    実は高校生の頃、松本清張と司馬遼太郎にハマりにハマった。[読書という荒野]にはそのことを書いていなかったのを突然、新幹線の中で思い出した。僕が一番夢中で読んだのは松本清張は「Dの複合]、司馬遼太郎は「竜馬がゆく」だった。「Dの複合」は清張作品の中では評価が低い。しかし、あんな面白いミステリーはなかった。「竜馬がゆく」は全5巻の長大な作品だったので授業中も読み耽った。とにかく読むのをやめられなかった。僕のやめられなかったベスト3は順不同で五味川純平「人間の條件」、高橋和巳「邪宗門」、司馬遼太郎「竜馬がゆく」である。何故、あんなに「竜馬がゆく」に胸躍らせたのだろう?

  • 見城徹
    見城徹

    ↑ ついでに2019年9月の僕の2本のトークをリトーク。もう5年以上前なんだね。人はあっという間に齢を取る。

  • 見城徹
    見城徹

    昨日の[チルソクの夏]シンドロームが今朝もまだ続いている。観た直後、感動のあまり佐々部清監督に連絡を取って西麻布の交差点にあった[さぶ]で食事をした。映画の舞台になった場所を見たくて下関にも行った。20年前の話だ。昨日、イルカの[なごり雪]を聴いて、一気に[チルソクの夏]に引き戻された。
    佐々部清監督は2020年3月31日朝、次回作の制作準備のために宿泊中の下関市のホテルで倒れて死亡した。62歳没。[チルソクの夏][四日間の奇蹟][カーテンコール]は下関三部作と呼ばれている。

  • 見城徹
    見城徹

    大阪で[mikami limited 50]を営む鮨職人・三上雅弘が今日(11月25日)付けでもう1回今度は2019年10月の僕のトークをリトークしてくれました。↓

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    30年前、僕は38歳だった。編集長だった[月刊カドカワ]は毎月、倍々ゲームで部数を伸ばして破竹の快進撃を続けていた。僕が一人でコツコツと作っていた銀色夏生は出せば100万部を超えた。担当作品は次々直木賞を取り、ベストセラーを量産した。坂本龍一や尾崎豊、ユーミンを初めとするミュージシャンたちと決定的な仕事をした。毎夜のように楠田枝里子とバー・ラジオやル・クラブで会って飲んでいた。会社を一番儲けさせていたから、大概の希望は通った。金は湯水のように使った。今から考えれば最高の日々だった。しかし、毎日、毎日、辛くて仕方がなかった。楠田枝里子といる時だけが唯一の慰めだった。今から思えば絶頂の時だったが、40年前だって、20年前だって、10年前だって絶頂期だった気がする。人は絶頂期だと後から気付くのだ。そして後から気付いてももう遅い。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    あと10年後、僕は今が絶頂期だったと気付くのだろう。この最悪の68歳の今日を。そうやって人は死に近付いて行く。

  • 見城徹
    見城徹見城徹

    だからこそ今日は愛おしい。たとえ最低でも。きっと10年後は最高になっている。それが人生という時間の宿命だ。

  • 見城徹
    三上雅博三上雅博


    おはようございます。
    2019年10月の親父の投稿のリトークです。

    僕は約30年前にこの世界に入りました。
    もうすぐ45歳になります。
    この年になるまで鮨職人を続けるなんてその時の自分には想像もしていませんでした。
    途中で挫けると思っていました。心が折れると思っていました。
    自分は何をやっても続かない駄目人間です。
    色んな事をやっては失敗して諦めて、僕にはこの仕事に縋るしか無かっただけの様に思います。
    ただ、いつもその時の自分に出来る精一杯で生きていました。僕の根本は昔から変わっていません。いつだってどんな場所だって熱狂していました。目の前の与えられた場面で全力を尽くしてきました。
    ただそうやって生きていたら今の自分になりました。
    いつだって絶頂期。だからこそ今日が愛おしい。

    本日も皆様、宜しくお願いします。