三上雅博のトーク
トーク情報- 三上雅博
三上雅博 金をかけ勉強するのは良い事だ。
義務教育にも金はかかるし、高校や大学まで行こうとしたら僕には想像も出来ない額になる。高校まで行かせてくれた両親に感謝している。途中で辞めて申し訳ないとも思っている。
15歳で、人生で初めて出来た年上の彼女と同棲を始めた僕は、そんな事より金が欲しかった。まだ若い二人が荒野で生きていく為の力が欲しかった。
だから高校に籍を置きながら学校へは行かず色んな仕事をした。
その全てを給料が良い順番で決めただけ。
15のガキが働かせてもらえるだけで有り難かった。
仕事はなんでも楽しかった。大工でも土方でも工場でも、それぞれ夢中にはやった。
でも僕には我慢が足りなかった。究極の我儘。自分勝手な思い込み。
だから先輩と揉めたりして辞める事も多々あった。
僕にとって最後に選んだ「鮨」だけが唯一続けられた仕事だ。いや、僕に残された最後の仕事が一番給料の安い鮨の道だっただけ。
背水の陣だった様に思います。