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ナナ散歩だよ

眠りの浅い夜… 虚ろな目覚めのまま 立ち上がった個室の 窓辺の素焼き鉢に触れ 落としてしまった あッ… 受け皿が割れ 玉土はマットに散乱する 目舞いがしている 瞼の裏で 神経が文様を描いている 両耳の内奥で 神経が唸りをあげている ほうきで集めながら 横たわる多肉植物を 拾いあげる しっかりと鉢にしがみついて 根は玉土を抱いていた 目舞いがしている 失われた時間のまま 浅い眠りが困惑している 夢の続きはいつも 人間交差点 雑踏に消えてゆく心模様 眠りは気まぐれに レムを乱発する 静かに横たわるだけで 目舞いがする 無意識のずれが 睡眠を荒らし いつまでも眠りが空回り ただひたすら待つ 突然訪れてくるだろう 眠気とともに夢の続きが… …… ……::…::: :……::::::…

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ナナ散歩だよのトーク
トーク情報
  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
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    へん頭痛が
    瞼を重くする朝…

    いつものように
    モカ豆を挽いて

    雨上がりの雫が
    躊躇いがちに落ちるように
    ミルクを垂らす

    カップに木霊する
    耳鳴りのような生活音を
    ただぼんやりと
    聴き流している

    因果応報…

    振り返るほど
    生きて来なかったけど

    眼の前を
    通りすぎてゆく世界は
    揺らめく炎の残影に
    似て非なるもの

    眼に見えない
    ふれ合う空気の温かさが
    ふたりの幸せを
    気づかせてくれる

    今年初めての
    薪を焚べながら
    ぼんやり
    微睡んでみた。。。

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ

    とても静かな
    日常を乗せた世界が

    とても忙しく
    意識を謎っている

    言葉の水溶液に翻弄されて
    ちっぽけな言い訳が
    息を吹き返す…

    そんな世界の片隅で
    身体が描き始めた
    私の命のかたち

    偶然の
    出会いと別れは
    青と赤との
    デカルコマニー…

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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    ろくじはんになったら

    らじおたいそうだいいち

    はじめるよ


    眠たい目をストレッチして

    パジャマのままだけど

    うちの神さまとの

    唯一のコラボ

    だから…

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    手袋を慌てて探す
    朝のナナ散歩…

    一方、
    喜び勇んで
    階段を滑り落ちた
    ナナの脚先は
    夏の脚袋を履いたまま

    早速、
    散歩から帰ってきて
    小さなハサミを持った瞬間
    手脚を隠して上目遣いのナナ

    脚引っ張られて
    くすぐったくて
    挟まれて痛くて

    ナナ、わかるよ
    視力の落ちた下手くそな
    カットマン

    側で神さまが
    口だけ応援している

    薪の弾ける音が
    この騒ぎを更に盛り上げる

    この日の寒さが
    窓越しに張り付いて
    諦めたナナの手脚の行方を
    見守っている

    なんでもない時間に
    つまずいて苦笑いの
    日曜日の前の日の
    できごとでした。。。

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  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ
    投稿画像


    ひとり呑む酒は
    侘しさに包まれた
    琥珀の微笑…

    思い出したくもない
    ことばかり…

    氷の割れる音とともに
    良くできた後悔がひとつ
    人つと消えてゆく…

    バーボンは
    酔えない心を
    優しく慰めてくれる…




  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    お山の公園へ
    通じる小径の片隅に
    寄り集まった落ち葉の上を
    サクサクサクリと
    踏み進む…

    ふうっと
    足元がとても軽くなって
    さっきまでの
    私の重かった心が
    ひとひらの
    小虫の噛んだ
    落ち葉のひとつに
    なって
    足元に消えてしまった…

    孤独は
    ひとりでは味わえないと
    落ち葉のひとつが
    つぶやいた…

    どうぶつたちの謝肉祭が
    始まっている朝の
    ナナ散歩より

  • ナナ散歩だよ
    ナナ散歩だよ


    ………………………………

    万有引力とは
    ひき合う孤独の力である

    宇宙はひずんでいる
    それ故みんなはもとめ合う

    宇宙はどんどん膨んでゆく
    それ故みんなは不安である

    二十億光年の孤独に
    僕は思わずくしゃみをした

         (谷川俊太郎)



    "ねむりのまえに
        僕は祈ろう"

      目覚めた僕は祈ろう…


    "さびしさをたえて
        僕は祈ろう"

      感謝をたずさえて  
          僕は祈ろう…