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見城徹

⬆︎ 一番いいと僕が思うシーンは僕がテレビマンユニオンのクルーに頼んで撮影したパソコンの文章で質問と答えをやり取りするシーンです。[熱狂宣言]の発売直後に「Mr.サンデー」でオンエアされ高視聴率をマークしました。それをテレビマンユニオンと「Mr.サンデー」がお貸ししたのです。それ以外は奥山監督が撮ったものです。奥山和由さんがどうしても[熱狂宣言]をドキャメンタリー映画にしたいということで始まったプロジェクトですが、最初に不安に思った通り、単なる監督の思い込みの垂れ流しになったと僕は感じています。何を撮りたかったのかが全く解らない。問題意識が一つも見えない。というより、松村厚久を撮れば話題になり、DDホールディングスの有形無形の援助も得られるだろうという当て込みだけがテーマだったと思っています。 僕には松村を喰いものしたとしか思えませんでした。25年前に松竹を追われた時から奥山和由は変わっていないなあ、と苦笑するしかないのです。口は上手いが、他者への想像力と眼差しが全くない人。都合のいい人。その感想は今も変わりません。この映画をマッチングした自分を恥じています。僕のミスです。ただ松村厚久が喜んでいてくれることだけが救いです。

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