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戦士の羽飾り〔角川書店〕石原慎太郎
読み終えて気づく『戦士の羽飾り』という題の重み。戦いには無関係の装飾で、自分の存在を示し、そのために命を落とすかもしれない装飾。それでも掲げる「戦士の羽飾り」。それは誇り、美意識、覚悟。それを掲げて現実を戦い抜いた石原慎太郎。
戦争体験を抱えて生きた漢達の昔話に戦慄し、背筋が伸びた。
『伝令を伝え、そのまま疲れ切って倒れて死ぬ兵士…沼を渡れず倒れた戦友の体をすまんすまんと踏んで渡った』『たった一人飛ぶ戦闘機の孤独、三度落ちても助かった人間だけが知る恐怖』
[「私」という男の生涯]の最後の一文、『あの賀屋さんが言っていた通り死ぬのはやはりつまらない』その言葉の主である賀屋興宣さんについて書かれた部分には、驚きと感動に満ちている。特に『一晩中、何かを語りかけながら夫人の亡骸を手でさすり続けた…翌日納棺の時も夫人の亡骸はまだほのかに温かった』というエピソードに桁違いの人間力を感じました。
そして、最後に『充ち足りていた青春は、充ちたりていた故に悔やまれる』「満たされなかった故に充ちたりていた」という石原慎太郎さんの言葉。自分の人生を再評価するきっかけをいただきました。ikutama MiRAIMiRAI まずもって、この書籍によって戦場の生々しいリアリズムが私の心の中に深く入り込みました。この事は生涯、私の心から消えて無くなることはないと思います。
壮絶な体験をまるで口頭で語られているかのような感覚に読み手を導き、唸らせる石原慎太郎さんの一言一句。人として、一人の日本人として、そのリアルを叩き込まれ、立ちすくむ気持ちにさせる。
そしてさらに。そのお一人おひとりの在り方やたたずまいを想像させられ、なんと私は「極」を知らず、彷徨いながら逃げ、薄い生き方をしてきたのかと。自分自身を省みずにはいられなくなる。そんな本だと思います。
[戦士の羽飾り 男の博物誌 石原慎太郎]。この本が、この世から消えて無くなることがありませんように。そのように心から願います。- ikutama
ikutama MiRAIさんの[戦士の羽飾り]と石原慎太郎さんに対する深くて熱い想いが込もった投稿に、大変刺激を受けました。私が整理しきれない想いを代弁して頂いたようで胸のすく思いがしました。
戦争の記憶、それを語る戦後の漢達、それが出版された時代、そしてそれから先の石原慎太郎さんの人生と、その書籍。新刊では決して体験できない読書体験でした。この本を紹介して頂いた、あの時のMiRAIさんの言葉は、真っ直ぐに私に届きました。本当にありがとうございます。
いつも私の拙い投稿にお付き合い頂き、ありがとうございます。755は私の青春です。満たされないことに、どう向き合うか、学ばせてもらっています。これからもよろしくお願いします。

